テクニカルの世界では、一昔前ギャンの投資理論が無茶苦茶流行りました。テクニカル手法の流行は、例えば一目均衡表、柴田罫線、中源線、エリオットなどその時その時のブームがあります。私もギャンの著書（解説書）を買いましたが、正直「分析には役立っても実践には使えない理論が多い」というのが正直な感想でした。
私の場合、システムトレーダーなのでシグナル通りに運用するだけなのですが、一方で分析も好きです。ギャンで最も有効と考えられるのは「アニバーサリーデイ」です。マーケットは記念日（アニバーサリーデイ）を覚えている、というもの。昨年の相場をちらちらと見ていたら、秋のラリーのスタートが、今年と同じ9月11日であることを発見しました。
昨年は9月11日の280円高の19415円（日経ミニ先物）を起点に、11月7日の22950円まで3500円の上昇を見ました。今年も9月11日の285円高の22490円からスタートしています。昨年と同様の日柄と値幅を当てはめると、11月初旬に26000円ということになります。
これを荒唐無稽と考えるかどうか。10年サイクル（これもギャンの発案とされる）で最強の年と言われている末尾が8の年（但し日経平均は1998年、2008年とも弱い年）、そして私が予想する「アベノミクスの終焉」にはふさわしい高値と思います。なお日柄は、2019年が天井と思いますので、30000円近い高値が出て、その後急落が現時点での予想です。
