ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

運用の本質6「株式市場を動かすのは米国金利」

今回は珍しくファンダメンタルの内容。債券相場、為替相場を含め、全ての金融市場を動かすのは米国金利です。それ以外はおまけと考えてもよろしいかと思います。日銀の金融政策決定会合で少し前は乱高下もしましたが、それは所詮短期間の話。大きな方向性を分析する上で米国金利は見逃せません。

日本株というのは、世界の株式市場の中では「景気敏感株」と位置づけられています。景気の動向に左右される、という意味合いです。米国金利の上昇は、米国の景気が良くなっている、という意味で日本株の上昇に対して好材料です。

一方で米国株は「金利敏感株」です。長期金利と逆相関です。長期金利が上昇すると債券の魅力が増すため、米国株を売って米国債に乗り換える動きが生じます。

現在7年ぶりですか、10年米国債が3%台に乗せて米国株が動揺しています。日本株に対する経路は2つ、長期金利が上昇しているので日本株にとって好材料である点と、米国株が軟調になると同じ株式として日本株が連れ安する点です。この2つは矛盾するのでその時の地合いを図る材料となります。

現在は短期間の暴騰の調整プラス米国株の調整に連動したものと考えられますが、心配していません。

★ファンダメンタル

①米国長期金利の上昇

②今期企業業績は増益基調

★バリエーション

予想PERは13.7倍、5年平均の15倍と比較して低い

★需給

外国人の猛烈な買いに対し国内静観

以上の観点から買いに分があると判断しています。但し押しが深いと別の材料を織り込んでいる可能性がある(貿易戦争が日本にも深刻な影響を与える)ので、昨日書いた1/2以上の押しは、いったん買いは撤退すべきでしょう。