ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

ヴァリエーショントラップ

本日の日経新聞市況欄は、なかなか良いことを書いていました。私が唱える2019年の急落、これが単なる下落ではなくて「急落」と申し上げている根拠です。

現在日本株に強気の理屈の一つに、ヴァリエーションが安い(低い)、というものがあります。ヴァリエーションというのは投資尺度のことで、有名なのはPERとPBR.。日経平均の22,000円はPERは12倍だったかな、アベノミクスでは一番低い水準であったかと思います。とすると22,000円割れでは買いが入る、という根拠です。

ところが相場には先行性(先見性)があります。PER12倍は2019/3期の予想決算をもとに計算されているはずですが、もし2020/3期が減益であった場合、PERはもっと高くなります。相場は半年から1年くらい先の業績を織り込んでいきますので、10月末という時期を考えると、2019/3期は織り込み済みで、既に2020/3期を織り込もうとしているのかもしれません。

個別銘柄でも、PERが低いと思って買ったらすげえ業績下方修正して、あっという間にPERが跳ね上がった、という経験はお持ちであろうかと思います。あの理屈です。これを専門用語で「ヴァリエーショントラップ(わな)」と言います。

トランプ減税でアメリカは絶好調ですが、この効果もどこかで剥げ落ちます。欧米ともに金融緩和から引き締めモードです。株高を支えた流動性(お金がじゃぶじゃぶであること)も低下しつつあります。業績ピークアウトと金融引き締めの先にあるものは・・・。