ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

トレーダーの必読書1「あなたも株のプロになれる」立花義正(その5)

今回の記述(200~250ページ)は難解です。かいつまんで書いてみましょう。また偶然ですがパイオニア上場廃止になります。私も運用で手がけた事がある銘柄であり、目黒の本社にも取材に行ったことがあります。株価は3,000円のイメージがありますね。レーザーディスクの成功が結果的にはこの会社の判断を遅らせたのかもしれません。泉下の立花氏も残念がっていることでしょう。

まずは日足と折れ線グラフの違い。わりと詳しく書かれています。日足はどうしても型をみてしまいますので(はらみとか包みとか)それが先入観になってしまいます。またもみ場がくどく出ます。私は日経225先物は両方書いています(ただしエクセルですの大きなグラフに書けという立花氏の教えには背いています)。傾向を見ることが目的ですので、まあどちらでも良いでしょう。

次に逆張りの有利さ。「グラフの上では260円幅ですが、実際には700円以上の値幅を取ったわけです。いかに逆張りによる1銘柄の売買が有利かであるかがお分かりでしょう」。原文のままです。平均値を有利にしていくことの重要性。順張り専門のプロもいますが、相場で食べている人は逆張りが多いです。

少し本から離れますが、最近読んだ雑誌の中で、元手を億にした個人投資家の記事が何人か紹介する形で出ていました、全て現物株式です。たぶん順張りで大きな金を注ぎ込んでそれが上昇した、と推測します。でもこれはアベノミクスという日経平均が安値6,960円(2009/3/9)から3倍以上になった、という歴史上の奇跡から偶然起こった話です。指数が3倍以上なので、10倍以上になった銘柄が山程あったはずで、それは単なるラッキーです。一時的に評価損になっても我慢していれば浮上したはずですから。これからの相場はアップダウンの激しい相場になります。立花氏の本をじっくり読んで売買技術を高めていかないと、億はもとの100万円になるでしょう。

そして最も難しいのが自分の型を作ること。「損をしたが売買としては生まれて初めて満足できるものであった」という境地は私には思いつきません。慣れによる型を身に着けていくこと。結果はすぐに出なくても、いずれはそれが利益になるということです。別の本ですが色川武大氏の「うらおもて人生録」という本に「プロはフォームの世界」という章があります。こっちのほうがわかりやすいかもしれません。ご一読をお勧めします。