ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

少し大きなお話

コロナウイルスで大きな経済被害が出ることは確実であるにもかかわらず、日経225は高値圏、NYダウも好調。これをどう解釈するか、というのは大きな論点です。

2008年のリーマンショック以降、この未曾有の状況を改善するため「金融」「財政」の両方に世界的に過剰なアクセルを踏みました。その効果で日経225も2009年3月10ザラバ安値7,015円から2018年10月2日ザラバ高値24,445円まで3倍以上になったのはご存知の通り。この間10倍以上になった個別株も多くあり、カリスマ投資家が多数出現しました。

実はこの間景気後退も何度か含まれていますが、大きな崩れになっていません。それは「経済」よりも「金融」の影響度が何倍にも大きくなったからだと思います。直近も、コロナウイルスの被害拡大に合わせるように中国が金融支援を始め、FRBの利下げも市場は織り込み始めました。

旧来の株式市場分析には、景気循環や設備投資動向の分析に意義がありました。今はこれらを基にトレードしてもうまくいきません。景気動向のマイナス要因を金融緩和によるプラス要因が大きく凌駕するようになったためです。

2018年の大きな下落は、経済実態に見合ったものではなく、2017年後半からFRBの資産拡大ペースがマイナスに転じたためです。トランプ大統領FRBにプレッシャーをかけ、資産拡大が再度始まった2019年9月以降、株価は勢いを取り戻しました。

現在のFRBの資産拡大状況は5週平均でみると再度マイナスに転じており、年初の株価急落も、きっかけはイラン問題であったりコロナウイルスであるものの、本質的には金融問題です。FRBに再度利下げ機運が出てくれば株価は持ち直してきます。私の現状の大きなスタンスは、「年央に向けての株安を買い、再度年末は高いのではないか。但し年足の陽線は微妙」というものです。金融不況までは発展しないと思っています。

いつか金融バブルは弾けるし、弾けないといけないと思っていますが、それは大統領選挙後ではないでしょうか。