ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

相場観

相場観ってありますよね。大抵「相場観がいい」とか「悪い」とかで形容され、美しいとか素敵、という表現はされません。すなわち当たるか外れるか。

私もブログでは一応の相場観は語りますが、まず朝晩で豹変するし(朝令暮改)、あとよく外れる。読んでいる方の評価はわかりませんが、50%程度の確率と思ってています。50%しか当たらない相場観に大切なお金をかけるわけにいきませんので、勢いシステムとかチャートを読むことになります。

相場観とは将来の予想。一方でシステムやチャートリーディングは今日までの(過去の)買い方と売り方の力関係を読みます。もちろん相場観にも今日までの値動きは影響しますし、チャートも過去の値動きと将来の値動きに高い相関関係がある、という前提で取り組むわけですから、全く別物ではありません。

一番大きな差異は、システムには損切りポイントがありますし、チャートもここを割れたら撤退、という明確な価格上の基準点があります。しかし相場観にはそれがない。

4月中に二番天井をつけてその後急落、6月に大底、という相場観があったとします。仮に5月に入っても新高値更新したときにどうするのか。その場で相場観を練り直すことになると思いますが、人間は弱いものなので、「4月高値が5月高値にエクステンションしたものなので、5月天井に変更」というプランBを立てても、たぶん売っているだろうポジションは評価損が拡大します。一旦手仕舞って実損を出してから再度売り直すのか、そのまま引っ張るのか?そういう具体的な建玉の操作が遅れるわけです。

ビズネスとして相場観を情報として売っている方もいらっしゃいますのでその邪魔はしませんが、「当たることを前提として、なおかつ当たる確率を高めるような努力」というのは、実践的には厳しいですね、というのが私の意見です。当たることを前提とすると、外れた時にノープランとなりがちです。私は建玉が不利になった時の対処しか考えていませんので、それは逆にいうと「うまくいくことが少ない」という現実的な考えです。