ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

運用の本質9「順張りは精神的に楽だが一工夫必要」

順張りで有名なのはリチャード・ドンチャンの「ドンチャン・ルール」です。40日高値(安値)で買い(売り)、20日安値(高値)で仕切る、という非常に単純な順張りモデルです。私は1990年からバックテストしてみましたが、1990年~2015年のシャープレシオが0.409です。機能はしていますが、ぜひ使いたい、というモデルではありません。ちなみに現在のポジションは売りで、21,335円で売っていますので、相当に天井から下がらないと売りが出ません。でもこの鈍感さがドンチャンルールの魅力です。

この期間を半分にしたものがこれも有名なタートルズです。リチャード・デニスが育成したトレーダー達が主に用いた手法です。私もバックテストしていますが、多少アレンジしていますがシャープレシオは0.285とこちらも冴えません。順張りは上がっているところを買い、下がっているところを売るので精神的に楽なのですが買値が高い(売値が安い)ので利益を出すのが大変です。

私のシステム全体は順張りを多めにしていますが、「利食い」という逆張りの概念を入れることにより、勝率や平均収益を向上させています。ただ利食いをしたあともう一度トレンドが出ると「仕切らなきゃよかった」という後悔が生まれますが、「利食い千人力」「利食って破産したやつはいない」と辛抱も大切です。