本来トレーダーにはファンダメンタルズは不要と思いますが、大きな相場を張る方もいると思いますので少し整理してみます。
「大きな相場」とは大勢で張ること。「今年は大局は下げ相場なので、上昇はきっと短期だろうから我慢して売り上がろう」というタイプです。大金持ち向きですね。アゲインストに耐えうるのは資金的な余裕です。資金余力の無い人は相場では勝てないもの。私は「小さな相場を張る」タイプです。手を細かく動かすタイプ。相場は意外性に分があると思っていることと、どうせ自分の相場観なんて当たらないだろうと自分を蔑視しているからです。
現在のファンダメンタルズを一言で書くと「景気循環は貿易戦争の影響もあり不況入りの方向だが、政策金利が下がっているから将来持ち直して再度景気は上向くだろう」というもの。日米の株式市場の勢いの差は、「米国株式は金利敏感であり、日本株式は景気敏感である」という特性の違いによるものです。特に日本株は中国景気の影響を大きく受けるため、NYダウが史上最高値を更新しても付いていけません。
ここからのポイントは一つだけ。「本当に景気が回復するのか」という点です。現在理想買いで上がっているため、将来の景気回復を織り込んできています。ここから景気指標が改善しないと「現実売り」が待ち構えています。
私の予想は「一向に景気指標（企業業績）は改善せず、本当の不況入りする。株式市場はそれを織り込んで暴落する」というもの。参考になる2008年相場が年央にかけて大きく上昇したあと秋に急落したことは何度も指摘していますが、それに近いものを予想しています。
さて足元に目を移すと、下にブレイクしたと思いきや走らず、逆に上にブレイクしたと思いきや走らず迷走しています。三角持ち合いの日柄はあとは明日を残すのみ。本日日本市場は祭日で休場であるため、今日のNYで大きな円高が進むと非常にまずいですね。GAPで売らされたり買わされたりするのは気分が悪いものです。何もないことを祈っています。火曜日の相場を見てその後の動きを判断したいと思います。なおスイングチャートは現在ロング（21,670円）、21,460円でショートです。
★金曜日のシグナル（ミニ9月限）
トレード無し。1月累計▲205円。2月累計+510円、3月累計+330円、4月累計▲580円、5月累計▲90円、6月累計+190円、7月累計+200円。
★火曜日のシグナル（ミニ9月限）
買い21,750円、売り21,520円。逆指しで売買し、大引け手仕舞いです。
