ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

関税案は撤回されるのか

メキシコにまで関税を導入しようとしたトランプ大統領の発言を機に金曜日の日経先物は下げました。たぶん1日では織り込みきれないほど大きな材料であったかと思います。本来ならばもう少し値幅が出てもよかったと思いますが、日中は下げ渋りました。

それはなぜか?

こんな馬鹿な案は撤回されるであろう、というのが金融関係者の総意であるためです。総意ではなくて希望とか願望という日本語のほうが正確でしょう。

それはあくまで学歴の高い、世間的にはエリートとみなされている層の誤解であろうと思います。トランプ大統領は本気です。

別の論点は、「トランプは株式市場を非常に気にしている。よって株価が急落すれば関税引き上げ案は撤回するであろう」というものです。これに対しては私は「トランプは株価急落に対しては金融緩和措置で対抗する方針であり、関税の撤回はない」という意見です。

12月末、米国株式市場が急落した際、FRBに圧力をかけて金利引き上げを防止しました。その後株価は大きく反発しました。この経験が頭にあると推測しています。

中国を叩き潰したい、よって関税引き上げは必須である、と思っているはずです。確かにFRB金利を引き下げれば、金利敏感株である米国株式は下げ止まるかもしれません。

一方で日本株はどうか?日本株は景気敏感株というのがグローバルの位置づけです。中国景気の鈍化は日本株は大きな影響を受ける。今回の来日では勘弁してくれましたが、いずれ日本に対しても市場開放を訴えてくるでしょう。

ただあくまで予想はあくまで予想。我々はインサイダー者が先回りで動くことをチャートから感じ取り、それをトレードに活かしていかなければなりません。金曜日の下げは、実は木曜日のチャートに現れていました(ブログをご参照ください)。