ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

買いしか勧めない

YOUTUBEで投資方針の説明をしている方が増えました。私も毎回楽しみに拝見しています。その中の一つは十分に専門レベルも高い内容で、私も参考にさせていただいています。ただ不思議な点があります。

それは、買いしか勧めないこと。こんな大暴落ならば売ればいいのに。

以前運用業務を行っていた時に、某証券会社ストラテジストの方は常に買いしか勧めない。私が運用していたときは下げ相場が長く、その方も辛そうでした。

ある日意を決して聞いてみました。「どうして買いしか勧めないんですか」。

その方はオズオズと答えました。「お客さん(機関投資家)はロング(買い)でしかポジションを持てない。売りを勧めても、たとえ当たったとしても全く評価されない。間違えて上がろうものならば四面楚歌になります。リスク・リターンが合わないので買いしか勧めません」。

納得しました。そしてその方は「顧客と一緒に苦労する。これがセルサイド(証券会社側)の生き方です」。

ほとんどの個人投資家は買いしかやりません。売り方というのはそれだけでプロ筋というか、超少数側です。たぶんこれを読んでいる方のポジションはロングだと思います。売っているのは海外投資家とごくわずかなプロの個人。

とすると、投資判断を生業にする方は買いしか勧めないのは合理的です。直近19,000円台まで3000円強踏み上げた相場で、ほとんどの方がロングになったのではないかな。