ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

たまにはファンダメンタルズの話

新聞を見ても業績下方修正は続々出ていますが、全く無反応であることが今の株式市場の強いところです。なにせ理想買いの相場ですから、逆説的には、今どんどん悪材料が出たほうが、後の変化率が大きいので歓迎、といった錯綜したロジックも通用するわけです。米中貿易戦争により景気悪化を防止するために世界的に利下げが行われたわけですが、その貿易戦争が妥結する、というシナリオに至ってはこんな好材料はありません。現在のカードはほとんどの好材料を織り込みつつありますので、あとは株式需給の問題となります。

直近のブログではTOPIXの強さに言及しています。短期筋は日経225先物を選考し(流動性が高いため)、長期投資家はTOPIX先物を選考します。たいていは先物を買った後現物とクロスするわけです。短期筋の買いだと軽視していたがどんどん上がり始めたため、日本株をアンダーウエイトしていた長期の投資家が慌てて買っているんでしょう。ということはこの買い遅れた投資家が買い終わるまでなかなか下がりません。ただ出遅れた投資家が買ってしまえばそれでこの相場は終わりです。実態のない妄想で買っているわけですから。

どこかで理想買いは終了し、現実売りの相場がやってきます。そのあと実態を買う相場が来ます。NYダウが最高値を更新しているわけですから日経225が24,000円台をつけてもおかしくありません。「買いにくい相場は高い」という格言もあります。私はシステマティックにヘッジ売りを出していますが、妙な相場観で売ることは避けたいものです、次回の下げは順張りで十分に取れると思います。