ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

トレーダーの必読書1「あなたも株のプロになれる」立花義正(その2)

立花氏は技術者で、大損をしたことを契機に相場の勉強を始めたがそれは「当て物」から脱皮するのではなく、再度の大損で大怪我をしたことをきっかけに会社を辞めて相場師として大成していく、という話。相場の技術書としてもレベルが高い本ですが、一人の人生を書いた本としては「私の履歴書」のよりも面白く読めます。

50ページ目までは株にのめり込むようになった話と猛勉強するが損ばかりで、小豆相場に転じようと蛎殻町の仲買店でおじいさんに諭される部分がクライマックスです。このおじいさんのコメントをそのまま掲載します。

「当てよう当てようという「当て屋」から脱却しなければいけないんだが、まずほとんどの人はできない。一生かかってもダメだ」。

「インテリの悪い癖はいろんなことを知っていながら、知っているだけで、何ひとつ身についていないことだ」。

「そこでまず材料を忘れることだ。(中略)材料を映して株価が動けば、相場がいわゆる「あと付け」になっているわけだから、その反対のことをすること、具体的に言えば、悪材料が出て下げたら逆向かいで買うことですよ」。

「要はやり方に上手になることだ。当て方というのは上手にならないからね・・」。

説明は不要と思います。私の逆張りのシステムは、このおじいさんの言うことをできるだけ忠実に反映させて作っています。