ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

今週の相場予想(その1)

今週の相場予想と書きながら、連休ですので長期的な話も交えます。

株式相場の変数はただ一つ、金利です。企業業績も関係しますが、業績は結局金利に影響を及ぼすので、その意味でのみ重要です。逆に日本のように低金利で這いつくばっている場合、金利は動かないので業績で株価が動くように見えるだけです。

米国株は金利敏感株です。よって世界金融の中心である米国金利を見ておけば、株式の分析は必要十分と考えています。

その米国金利が上昇し始めました。同時に量的緩和策も縮小します。新型コロナから立ち直るためにジャブジャブになっていた金融が縮小していきます。これだけでも今後数年間の株式市場の方向性は決定的です。巷の論評を読むと、そこまで過激には書かれていらず、いかにも投資チャンスは転がっているかのような記載ぶりですが、これは商売としては当然。世の中に、下がれば儲かるような仕組みの商品は皆無ではないものの、極めて少ないです。大衆に「下がれば儲かる」仕組みを説明することが困難だからです。

そして怖いのは、金融緩和策によって膨張した債務が、高騰した金融商品の背後にあることです。そう、リーマンショック時のサブプライプローンの破綻が戦犯でした。今回は何かわかりませんが、そこかで今後炸裂するものと思われます。

またロシアのウクライナ進行により、平和の配当も途絶えそうです。世界は閉鎖的になり、ブロック化も進行しそうな状況です。また供給難からくる物価上昇も頭の痛い問題です。これは金利上昇に直結するためです。

即ち、今後数年は本当に株式市場を支援する材料は乏しいです。証券会社等、「上がらなければビジネス上困る」人たちも当然に理解していますが、本音は出てきません。

また、日本株には4年の暴落サイクルがあります。1992年、1996年、2000年、2004年(この年は平穏)、2008年、2012年、2016年、2020年。そして次は2024年。強気の前半2年を終了し、ここからは本当に要注意です。2024年は世界恐慌ではないかと密かに予測しています。