ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

2020年の総括と2021年の展望(その2)

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1980年からの、日経平均とDI先行指数(累積)を重ねたグラフです。株価の方が少し先行しますが、山谷はかなり重なっているのがわかります。1980年から2つの指数を比較して、明白に動きが相違するのは、1985年8月~1986年8月と、2017年12月~2020年1月かと思われます。両期間ともにDI先行指数は下落しているものの、株価は堅調に推移しました。1985年はプラザ合意のあった年で急激な円高が始まりました。日本の政策当局は大幅な金融緩和により内需拡大を目指しました。2017年~2018年の金融については私は明確な記憶がありません。またTOPIXが2018年1月に天井をつけ、その高値を抜けていないことは昨日指摘しています。TOPIXはDI先行指数に忠実に反応したわけです。日経平均のみ違う動きを見せたのは、政府当局による株価操作と睨んでいます。私が2018年以降弱気であったのは、景気サイクルに注目したものでした。

さてそのDI先行指数も2020年6月に底打ちし、今後数年に及ぶ景気拡張期に伴い日経平均の上昇するはずです。しかし今回は「新型コロナウイルス」「世界的な超金融緩和」という大きな変数が介在し、状況を複雑にしています。

まずバリエーションが高い。数期先の景気拡張を既に織り込んでしまっています。そしてこの超金融緩和がいつまで維持されるのか。新型コロナウイルスが沈静化して景気回復の兆しが現れると、景気の加熱を抑えるためにこの金融緩和は中立化に向かいます。それは一時期から比較すると「金融引き締め」に当たります。