ねこちゃん旦那のトレード日記

日々のトレーディングと相場観につき書き連ねます

2021年の分析(その1)

2021年の年足は陽線で、前年比は1,223円のプラス。2012年以降、前年比がマイナスであったのは2018年の▲2,750円のみで、それ以外はずっとプラスが続いています。

2021年の特徴は変動率が低いことです。年間高安(高値-安値)を年初の価格で割った変動率は13.93%。10%台というのは、1985年以前は頻繁に発生していましたが、それ以降はだいたい30%程度の変動率が続いています。30%というのは、日経平均が3万円台に近い現在、9,000円程度の値幅が生じるという意味であり、これは年に数回、暴騰と暴落が発生する、という意味でもあります。

差金決済(証拠金をやりとりする取引)はレバレッジが効いているため、30%の変動をもろに食らっては、資金があっというまに蒸発してしまいます。「相場予想よりも資金管理が重要」ということは何度繰り返しても肝要です。

さて変動率に話を戻すと、1990年以降、10%台は1996年(19.71%),2004年(17.58%)、2021年の3回のみ。また2021年の13.93%はここ30年間で最も低いです。逆に言えば、1996年の翌年以降5年間の平均変動率は36.7%、2004年以降5年間の平均変動率は37.5%です。今後は値動きが激しくなります。1996年は景気のピーク、2004年は2006年のピークに向けての途中です。どちらも数年後にショック安を迎えています。このことは十分に注意すべきかと思われます。